Brothers 제 11 회 第十一話

確認する 打ち明ける 理解する 認識する

皆で夕食を取った後、アボジに付き添うオモニを病院で降ろし、
兄弟4人(3+1?)は自宅へ帰ってきた。
アボジの状態もずいぶん良くなってきてはいるものの、まだ、意識が戻っていない。

ユンソンはソジュンと明日のスケジュールを確認して自分の車に乗り換え、帰っていった。
ソジュンは少しずつ企業の仕事を手伝っている。

「皆揃っているし……ちょうどいい。確認しよう。アキラ、着替えたら俺の部屋へおいで。」
「??イェ(はい)。」
「(お前たちも)」「「((あぁ、わかった))」」
無言で自分たちの部屋に戻っていくジウンとソウを見て、余計アキラの「?」が大きくなっていった。

トントン……
「入っておいで。」

すでにソジュンの部屋にはジウンもソウも来ていた。
「証拠の件はまた後で。」

((みんな集まるんだ。刺傷事件の手がかりが分かった、って言ってたっけ。でも、その話じゃないんだ。
僕、なんか悪いことしたのかな?宿題わすれて怒られたことバレちゃったのかな?でも、あれは……
あっ、もしかして、女の子から手紙もらったのにハングルよく分かんなくて、聞くのも恥ずかしいし、面倒くさいし、捨てちゃったの悪かったのかな。男として卑怯な事だよな。))

「ククク…あはは!」ソウが笑いを堪えきれず、声を出して笑っている。
「その事じゃなくってね……」ソジュンもジウンも呆れた顔をしている。
「え?」
((え?なにが、「その事」なの?今、声に出てた?いや、そんなはずは……それに、考えてたの日本語だし……))
「わかるんだよ、俺たち。」
目を見開いているアキラは声にならず、思った。
((どうゆう事??))
『どうゆうこと?』アキラが日本語で思ったことをソウが韓国語で話した。
「ん?いいよ続けてごらん。」ソウがあのキラキラスマイルでアキラに言った。
((聞こえるの?僕の心の声))
『聞こえるの?僕の心の声』
・・・
『말도 안 돼マルド アン デ(信じられない)』
「信じられない」
今度はソウの方がアキラより少し早く声にした。

「信じられないかもしれないけど、今見ての通りなんだ。簡単に言うと、ソウは聞こえる。ジウンは感じる。俺は見える。日本語で思っても受け取る方が韓国語なんだから、こうなる。だから、分ってもらえるからって勉強さぼっちゃダメだよ。ちゃんと宿題して。」

アキラがソウの頬を両手でつつみ、尊敬の眼差しと好奇心いっぱいの目で聞いた。

「パク・スハ?」(君の声が聞こえる 韓国SBS2013年放送)
「は?」

……アキラ、韓国語の勉強とか言ってドラマ見過ぎだろ。

「あー、……続けていいかな?」
コクンコクン
「それと、俺にはもう一つ。」
戸棚に飾ってあったガンダムのプラモを指さした。
コトンと倒れた。
「あ、ヤバ。壊れなかったかな……まぁ、こういう事。」
目を見開いたまま、また声が出なくなっているアキラ。

「たぶん、こんな力、アキラにもある。君のは空間移動だ。」
((ないよ、ないない!!))ブンブンブン 首が千切れそうだよ。

「じゃあ、パーティのあと、知らない人の車のトランクからどうやって帰ってきた?
俺たちの力だけじゃ出来ない事なんだ。

それと……
お父さんの事故の時、あの車からあの大怪我でどうやって外に出た?」

アキラの顔がだんだん青ざめてくる。父親の事故を思い出してしまったようだ。

 (胸が痛い。息が出来ない……)

思い出すのも辛いことは分かっている。でも、それも手がかりになるだろう。
何度もつらい思い出を記憶から引きずり出すより一度で済ませてしまいたい。
今日だったら何が起こっても俺たちが守ってあげられる。

「自分で自覚するしかないんだ。俺たちにはどうやってそれができるのか教えてあげることは出来ない。
やったことがないんだから。でもなにがあっても一緒にいるから。自分の中に探してごらん。
思いだして。あの日、なにがあったか。」

「う……」アキラの顔が苦痛で歪んでいく。涙が頬を伝う。

「(ヒョン、まずいよ。俺たちだって、どう暴走するかわからないじゃないか)」
「(心がつぶれてしまいそうだ。ヒョン、ダメだ、やめた方がいい。)」
「(無理か……焦りは禁物ってとこか。)
……ごめん、アキラ。もういい。もう聞かないよ。辛い思いをさせてしまったね。ヒョンが悪かったよ。
力の存在なんて関係ない。君は君、そのままでいいんだから。」

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「ゆっくり休むといい。」
ソジュンがアキラの肩を抱いて部屋を出た。
アキラの部屋に入りそっと後ろ手にドアを閉める。
「最後にする、これで最後だから……試してみていいかな。」

ソジュンがアキラの唇を奪った。
「(えー?えーえー??)」
「……集中して」
「(なにに集中するって?……なに…を……)」

「(!これか!?)」

ソジュンがやっとの思いでブレーキをかけた。
2人は肩で息をしているものの、ソジュンは冷静に言った。
「アキラ、俺たちはまだちょっと話があるから戻るよ。ゆっくり休んで。」

指で唇を拭きながら自分の部屋に戻ってきたソジュン。

知ってはいるものの、ソウがニヤニヤしながら「おいおい……何してきたんだよ。」ジウンがムスっとしながら「何する気だよ。」という問いかけを聞き流し、自分のベットに腰かけた。

ふう、と息を吐き「今、アキラは俺たちが何を話しているか気にしている。特に俺が何を考えているのか気にしている。お互いに気にしていて……
アキラは俺にマーキング済。俺の推測があっているなら、これで確認できる。
俺なら、「イメージ」だな。怪我させないように注意して……」

枕の横に手をつき、まるでそこに誰かが横たわっているような姿勢をとった。

「アキラ、……おいで。」

シュン……
「あの空気音だ。」ジウンが思い出した。

「ぅぐ……」
苦しさで顔をしかめているアキラが現れた。気絶寸前だ。
「アキラ、いい子だ。よくできたね。……分かっただろ?。もう、いいよ。おやすみ。」

受け入れがたい事実だが、アキラがこの力の存在を認識したことが俺たちにも分かった。

「かなり疲れるみたいだな。まだ、自由に使えなさそうだ…
さて、俺はどこで寝よう……」
「俺が!俺がアキラのベットに連れて行くから!」
なぜかムキになってジウンが言った。

「そうだ、ジウン。(お前よく止めれたな……ククク)
で、この感覚どの位で消えるんだ?」
「ああ、2~3日ってとこだよ。」
「ふぅ~ん、その間、俺も気を付けなきゃな。」
「へぇ、そうなんだ。そうなんだぁ~。」
ソウがまるで茶化すように言った。


 

「君の声が聞こえる」너의 목소리가 들려
 韓国SBS 2013年放送 

ポスター背面に使われている水族館は「COEXアクアリウム」
よくロケに使われていますよね。

韓国旅行「コネスト」 COEXアクアリウムの記事

韓国観光公社公式サイト内 COEXアクアリウム 



 お読みいただきありがとうございました

 


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