Brothers 제16회 第十六話  アキラの死の後

兄弟達はアキラも失い、決定的物的証拠のメモリも破壊され愕然とした。
ナンギルは強盗犯としては捕まったが、組織の会長刺傷事件の件には関わっていないと自供しているという。

歯がゆいばかりだが、アキラの遺言もある。追い詰めるわけにもいかず……
重い時間ばかりが過ぎていくようだが、時が経つにつれ、なぜか皆、今回は流れに任せてみようと、漠然とはしているものの好転の兆しを信じ始めていた。

実際は刺傷事件の事になると、ナンギルは誰かに声を取り上げられたかのように話すことができなくなっていた。
時には取り調べ中に記憶が無くなり、気が付けば留置所に戻っていた、という事もあった。

「会長宅へは金目当てで盗みに入った。見つかったから脅して逃げようと思った。殺すつもりはなかった。」自分が言ったらしいが全く身に覚えのない自供が出来上がっていた。しかし、その場にいなければ知る由もない細かい状況が、被害者の証言と一致している。
なにもかも正直に話して罪を償いたい気持ちと、どこからか、誰かに見守られているようで、「大丈夫だ、何もかも任せるんだ。」という安心感もあった。

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アキラの葬儀後、おかしな現象が起きていた。

悪徳請負業者たちが悪夢や幻聴、幻想を見るようになり、ノイローゼとなった。まるで何かにとり憑かれたように、助けを求めるように次々に自首していった。
自供をもとに今までの悪事の証拠が次々と発見され、罪が確定し組織は消滅した。
ユンソンの友人も監禁先から無事保護され、新しい人生を送り始めた。

夫人の方も気がふれたようになってしまった。
社長には気の毒だが、夫人の悪い性格を薄々気付いていたようで、今回の計画について公にはしないというソジュンの配慮に感謝していた。
社長の座を息子に託し、夫婦でのんびりと暮らしていくそうだ。

 

パク家の兄弟達が、アキラの残存を強く感じるようになっていた。
ソンジュンは書斎のソファーでアキラが宿題の絵本を見ている姿を見た。
風に舞い上がったカーテンがオブジェを倒した。
ジウンはカウンターに両肘をついて頬をのせ、まるで料理を待っているかのようにニコニコしている姿を見た。客が呼んだ。
ソウはコンサートの客席の中にアキラの姿を見つけた。 踊りが止まりメンバーから小突かれた。
声をかけようと、確かめようとするたびに、目をそらす出来事がおこり、一瞬目をそらした後には姿はなかった。
見ている目の前で消えたわけではないが、さながら「星から来たあなた」の最終回だ。

そんな日々が続いた。

ある日、ソジュンが帰ってみると、ソウがアキラの写真を懐かしそうに眺めていた。
「ソウヤ、なにかあったのか?」
「……いや、なんでもない。」
なにもないわけないことは伝わってはいるが、それ以上は聞けなかった。

 


※「星から来たあなた」
韓国SBS放送: 2013-12-18 ~全 21話 (おまけのお話もありましたね。たしか、庭付きのお家に引っ越す……でしたっけ?)放送終了

 

 お読みいただきありがとうございました!

 


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