Brothers 제 6 회  第六話

ミッション計画

ホテルで夫人を中心に意を同じくする重役達の会食があるらしい。
ここまで上手く事が進んでいるだけに、話が弾むことだろう。

証拠になりそうなものの手がかりが欲しい。

あのホテルはセキュリティが硬い。VIP専用の個室のあるレストランがある。
その階へは特定のベルマン同伴でエレベーターを利用しなければ誰でも上がれないようになっている。
同じ日、レストラン内でカップルパーティーがある。得意先など身元のはっきりした者のみに招待状が送られる。客層はそうそうたるもので、年配の夫婦で参加しても場違いにならないほど格調のあるものだが、ネーミング通り各界の軽いちょっとした社交の場でもある。

パーティー客で人の賑わいのある中、堂々と集まる方が逆に怪しまれず、腹黒い相談をするにはもってこいなのだろう。

ならば、こちらもこれを利用してその会話に近づきたい。
しかし、三人そろって行くのは怪しいことこの上ない。

さて、誰が行こうか?

ソジュンはその種のパーティーに気楽に参加するのはどうも不自然。女性同伴で行こうものなら、財閥界の御曹司として婚約発表並みになるだろう。
ソウでは顔を国民的に知られている。パーティーとはいえホテルなんかに女性と行けば、スキャンダルだ。
その点、ジウンなら、家族付き合いのある知り合いの重役たちもいるが、日頃から女性の影が絶えない行いを知っているだけに(オイオイ……)見かけられたとしても不審ではないだろう。

出来るだけ部屋に近づいてジウンが力を使って偵察したい。
ソジュンがジウンを通して何か見えないか。
ジウンが付けたマイクを通してソウが音から、112ゴールデン・タイムのセンター長のように状況を読み取れれば……

(※「Voice」: OCN 2017.01.07~ 韓国放送終了)

「どうする?
パートナー同伴じゃなきゃ不自然だろ」

「あ~、あれでどうかな?
な、ジウン、振られた彼女から返されたドレスあっただろ?
ちょっと、あれに着せてみたら?」
「(振られたわけじゃない。勝手に付き合ってると思ってたのはあっちだ。パーティに行きたいっていうからあつらえてやったまでだ。。)」と、思ったが言ったところでどうなるものでもないことは分かりきっているので、流すことにした。
(ジウンがそう思っていることはソジュンとソウにはダダ漏れではあるが、こちらも流した)

少し苦笑いを浮かべつつ、ソジュンが‵アレ′と言って指さした方に目を向ける。
風呂上りなのだろう、濡れた髪をタオルで拭きながらバスローブ姿のアキラがリビングに入ってきた。
義足にもずいぶん慣れ、トコトコと冷蔵庫に近づいていた。

「はぁ?マジで言ってる?
・・・んー、なくもないかな。
変に気を回さなくてもよさそうだし。」
「んー、そうだな。ちょっと、あててみるか。
ソウ、ちょっと、手伝え。(좀チョン도와 줘トワジョ。」

「アキラ、どうした?」
「いや、ちょっと喉 渇いた。ビール  ないか?……」
たどたどしいが、ずいぶん韓国語で話せるようになった。
こちらの話していることはかなり理解できているようだ。
「お前、まだ未成年だよな。」ソウがアキラが開けた冷蔵庫のドアを強制的に閉めた。
「あ、ミアネ…ヨ(ごめん…なさい」
「まぁ、そんなことより兄さん達とちょっと遊ぼうか?」
「え?」
「お兄ちゃんはお前と酒を酌み交わす日が楽しみだよ。」

ソウはニコニコとアキラの肩を抱いてリビングを後にした。

スポンサーリンク

「ちょ、ヒョン。な、なにする?ぎゃーーー!!」
「早く脱げ!じゃなきゃ、じっとしてろ!」
「なんで!!?」
「静かにしろって。気絶させるぞ。」
「えーーー??what?なに뭐モォ? 야ヤー!」

騒がしいというか、楽しそうというか?・・・

俺の見込みだとかなりいい線行くと思うんだがな。
(さすがビジュアル系クリエイター)

まだアキラは親族として公の場に顔を出したことがない。
アボジの入院中、何度か見舞いに来て会社関係の人とすれ違ってはいるが、顔の傷をなるべく奇麗にしてあげたいというアボジの願いがあって、まだ顔に大きなガーゼをつけていた。ましてや女性の姿なら、なおさらアキラとは思われないだろう。
この事件に関してはあまり巻き込みたくはないが、もし、アキラを見かけた人物がいたとしても、気付かれずに済むはずだ。
実際、だれかの彼女を使うより、身内の方が気が楽だ。

Page2有


スポンサーリンク

コメント

error: 保護されています。